Sun of the City

2019

タルトゥ、エストニア

「Sun of the City」は、都市空間にある既存の構造物を利用して、実際に機能する日時計をつくるプロジェクトである。
4度目となる「Sun of the City」は、エストニアのタルトゥで行なわれた。

タルトゥ市内、中心部から歩いて10分程のKivi通りにあるアパートの壁に日時計は描かれた。アパートには11世帯の家族が住み、1階には小さな商店がある。
壁の前にある街灯が日時計の針となった。街灯の先端部分の影によって日時計を読むことが出来る。
アパートの壁と街灯の長さ、角度、距離を計測し、それらのデータと緯度・経度を照らし合わして羅針盤を制作した。
1940年頃に建てられたアパートの壁は老朽化が進んでおり、塗り直しを待つことを条件にプロジェクトへの使用許可が出た。残りの3面の壁も、今後予算の目処が立ち次第白く塗り直されるそうだ。

アパートの住人や近隣の多くの人々が、制作やオープニングに参加してくれた。

壁の大きさ:約1000 x 1500 cm
コーディネート:The Estonian Print and Paper Museum
協力:The city of Tartu, Estonian Cultural Endowment, Tartu Cultural Endowment, Ramirent, Aparaaditehas, the residents of Kivi 40a