Sun of the City (Kobe)

2025

神戸, 兵庫

《Sun of the City》は、都市空間にある既存の構造物を利用して、実際に機能する日時計をつくるプロジェクトである。7作目となる本作は、神戸中心部の元町高架下に設置され、戦後の闇市の歴史、阪神淡路大震災、近年の再開発という複数の時間が重なり合う場所を舞台としている。道路、線路、電線、高架、高層ビルが交差し、車、電車、歩行者、そして影や光といった異なる速度の動きが、壁の周囲を絶えず行き交う。

閉店した店舗に残された看板を日時計の針(グノモン)として用い、影によって時刻を読むことができる。壁と看板の形状や位置関係を計測し、そのデータを緯度・経度と照らし合わせて文字盤を設計した。閉店後も取り残された看板の影が時刻を示し、かつてここで営まれていた生業へと視線を折り返す。

近年、高架下の商店街は再開発に向けて整理され、店舗はすべて退去し、空き区画となった。一方で、日時計が描かれている通り沿いの外壁は、地域のストリートアーティストによるグラフィティで徐々に埋め尽くされていった。高架は2026年3月以降に解体される予定であり、この日時計もそれとともに消滅する見込みである。本作では、消えゆく構造物に結びついた一時的な作品を、どのように記録し、時間を携えたまま次へ渡すことができるのかが課題となる。

壁の大きさ:約500 × 1250 cm
主催:MOTOKOLOGY実行委員会
協力:JR西日本不動産開発株式会社、株式会社JR西日本コミュニケーションズ、Artist in Residence KOBE
製作協力:合同会社廃屋、有限会社仲商店、制作サポーターのみなさま