Time-zone

2025-ongoing

サイアノタイプ、紙、2019年出版のナショナルジオグラフィック製の地図

《Time-zone》は、既存のタイムゾーン地図をもとに、サイアノタイプ技法によって露光量に応じた青のグラデーションを生成し、タイムゾーンとその境界を視覚化する作品である。タイムゾーンは、経度15度ごとの分割や各帯の平均太陽時を基礎に構想されているが、実際には国境、地理、統治、交通、植民地支配の歴史などを反映し、複雑に折れ曲がり、同じ経度でも異なる時刻が設定されることもある。本作では、地図が持つ歴史的・政治的背景と、露光によって生じる青の濃淡を重ねることで、そのずれを手がかりに現代の時刻制度に内在する構造を浮かび上がらせようとしている。

2019年刊行のナショナルジオグラフィックのタイムゾーン地図をもとに、グリニッジを通る経度0度(本初子午線)を起点としながら、露光の中心を移動させたバリエーションを現在までに12点制作している。